【クラリネット】正しい音程の取り方・合わせ方
みなさんこんにちは。長い梅雨も明け、いよいよ本格的な夏がやってきましたね。日本の夏は蒸し暑いため湿度が高く、部屋にいても熱中症になることがあります。こまめな水分補給、塩分補給を心がけて、体調管理に気を付けていきましょうね。
そんな蒸し暑い日に、演奏をしていて気になるのが音程ですクラリネット吹きだけでなく、演奏家の誰もが悩んでいるといっても過言ではい音程の問題。
音程は、息の使い方やアンブシュア、楽器の癖や気温など様々なことが関係しています。
特に蒸し暑い日本の夏は、とても音程が上がりやすいです。正しい音程を取ろうにも、そもそも正しい音程がわからない方もいると思います。
今回はそんな方のために、音程のお話と、正しく音程を取るための練習方法を紹介したいと思います。
音程の重要性
音程は、音色、リズム、音楽表現のすべてに関わってきます。特に音程と音色は密接な関係があります。音程の悪い演奏だと、よい音色で演奏することができません。それは、一つ一つの音にきちんとした倍音が含まれていないからです。
よい音程、よい音色で演奏するためには、音に含まれる倍音をしっかり聴いて演奏することが大切です。
一見リズムと音程は関係ないものと思いがちですが、無関係とは言えません。なぜならクラリネットでスケールやアルペジオなどリズム出す時に、息の入れ方が関わってくるからです。
息の入れ方一つで、音程は大きく変化します。リズムによって息の入れ方が変わってくるため、リズムと音程は深い関係にあるのです。
音楽表現は、全ての要素に関わります。音楽表現するためには、強弱やリズムが重要です。しかし、強弱やリズムをつけた時に、音程があっていなかったら、音楽表現はできません。音楽表現するためには、全ての要素が備わっていなければいけません。
このように、すべての要素に関わる音程。よい音程で演奏することは、よい音楽を奏でることにつながります。
音程の取り方①~楽器のクセを知ろう~
全ての楽器に共通して言えることですが、完璧に正しい音程を出せる楽器は存在しません。管楽器はアンブシュアをコントロールすることで、音程を操作することができます。
なので、クラリネットの音程のクセを知ることで、音程が取りやすくなります。
例えば、上記の音(低音のミとファ、レ、ミ、ファ)は少し低めの傾向です。
ソ、ラ、シ♭はメーカーやモデルによって、高いものや低いものがあります。
このようにメーカー、モデルによって、音程にクセがあるので、傾向を理解することで、よい音程で演奏することができます。
クラリネットは、音程を低く取ることは容易ですが、高く取るのことのほうが難しいです。
そのことも留意して演奏するようにしましょう。
音程の取り方②~チューニング方法~
演奏をする時、チューニングをしっかりするようにしましょう。チューナーを使ってチューニングする人がいますが、極力自分の耳を使って合わせるようにしましょう。
もちろんチューナーはとても便利な道具です。しかし、チューナーを使ってチューニングする時に目だけを使って合わせる人がとても多いです。これだと、耳が正しい音程を理解していないので、A(実音ラ)やB♭(実音♭シ)の音だけあっても他の音程が合わなくなります。
チューニングをする時は、耳もしっかり使い、音程を合わせるようにしましょう。そしてもう一つ。チューニングをする時は、演奏する時のクオリティーの音で、音楽的に吹くようにしましょう。
よく無意識に音を出してチューニングしている人がいますが、それだと、曲の時に息の使い方が違うため、音程が合いません。弦楽器などは、弦の張り方で音程が決まりますが、クラリネットは、息の使い方やアンブシュアによって音程が変わります。
そのため、演奏する時と同じクオリティー、同じ息の使い方でないと合わせることはできません。普段の練習から、音楽的な息使いを心がけるようにしましょう。
音程の取り方③~周りの音をよく聞こう~
音程を正しくとるには、周りの音をよく聞き音程を理解する必要があります。誰かと一緒に演奏した時に、自分の音がしっかり混ざっていますか?
混ざっているときは、一つの音に聞こえるのですが、混ざっていないときは、自分だけの音がよく聞こえて音がうねって聞こえます。音のうねりがなくなって、音がよく混ざって聞こえるように、意識してみましょう。