【クラリネット】よいリードの選び方・育て方!

 みなさんこんにちは。本番で使うリードをどのように選んでいますか?

クラリネットはもちろん、オーボエやファゴット、サックスなどのリード楽器奏者にとって、リード選びには神経を使いますよね。

よいリードを探すことは、リード楽器奏者にとって永遠のテーマです。

今回は本番で失敗しない、よいリードの選び方を紹介したいと思います。

リードを選ぶ前に

よいリードの選び方・育て方! リード

 リードを選ぶ前に、マウスピースと使用するリードの硬さが適正な物か確認しましょう。セッティングが悪いと、何百枚リードを開けてもよいものを選ぶことはできません。

そしてもう一つ。自分自身が奏でたい音色を常にイメージすることを忘れないようにしましょう。よい仕掛けで楽器がよく振動する状態になったとしても、演奏者が奏でたい音色や音楽をイメージできなければ、それ以上によいものは生まれません。自分の出したい音色をイメージしてから、リード選びに臨みましょう。

もし新しいリードの箱を開けてみて一枚も合うリードがなかったら、一度セッティングを見直す必要があります。マウスピース リガチャー 楽器の状態をチェックしてください。

こちらの記事も参考にしてください(クラリネットの音が詰まる!?原因と対策)

リードの選び方

 新しいリードで選ぶ際は長い時間吹きすぎないようにしましょう。新しいリードは状態が変化しやすいので注意が必要です。

また、長く吹きすぎると、身体がリードに順応してしまうので、悪いリードでも吹きやすく感じてしまうことがあるので気を付けましょう。

①息が素直に入る

息を入れたときに、自然に反応してくれるリードを選びましょう。呼吸をし、自然に息を入れリードがきちんと振動する物を選びます。このとき雑音が混ざっているもの、アンブシュアを緩めないと息が入らないリードは、そっと除外しましょう。

少し硬めのリードを選ぶのがポイントです。リードは水分を含むと柔らかくなり、一週間くらいたつと状態が安定し、心地よい抵抗感で吹けるリードになります。

②タンギングがしやすい

低音域から高音域まで均一にタンギングできるものを探しましょう。アクセントやスタッカートなどの発音が素直にできるものがよいです。

タンギングがしにくいものは、おそらく息が入りにくく、コシがないものが多いです。リード両端の硬さのバランスが悪くても発音に影響します。

③音程・音質のよいものを選ぶ

よいリードの選び方・育て方! 音程が下がる音

比較的によいリード、吹きやすいリードは総じて音質・音程がいいものです。高音域がぶら下がらない、倍音を多く含んだリードを選びましょう。

柔らかすぎるリードだと高音域が下がりやすいです。とくにレジスターキーを押した「ラ シ ド~」が、ぶら下がりやすいので注意しましょう。

解放の「ソ」の音から最低音の「ミ」まで十分に鳴らしながらゆっくり下降してみてください。

「ミ」の音に到達するまでに音色が均一で心地よい抵抗があるものを選びましょう。クラリネットのキーを全て塞いだ時にしっかりなるリードは比較的によいリードです。

④吹きやすいものを選ぶ

おそらくここまで残ったリードは、皆さんが思うよいリードだと思います。

音程や音色、発音などバランスのよいものが残っているとおもうので、好きなフレーズを吹いたりして気持ちよく吹けるリードを選んでみてください。

よいリードの共通点!

  • 息がしっかり入る(コシがある)
  • 発音がしやすい
  • 音質・音程がよい
  • 自然に反応してくれる

リードを管理・育てる

よいリードの選び方・育て方! リードの管理 育てる
練習後はリードケースにしまいましょう。

 新しいリードは水分を吸いやすく、状態が変化しやすいです。吹きすぎるとすぐにコシがなくなって、リードが振動しにくくります。コシのないリードは響きがなく、薄く、軽い響きになります。

リードが安定するまで一週間程度かかるので、一日大体5分くらい吹いてリードを慣らしていきましょう。リードを選び終わったら、余計な水分を取ってリードケースにしまいます。この時、バイタライザーを使い、湿度を管理することをお勧めします。

通常、リードは演奏中にも状態が変化しますが、演奏後のリードは乾くときに大きく変化します。特に乾燥する時期は、リードの先端が波打ってしまいます。

乾燥によるリードの先端の波うちや反りは、バイタライザーを使い湿度の変化を押さえることで軽減できます。(リードの先端が波うってしまった場合は、マウスピースのテーブル部分にリードの先端を伸ばすように押し付ければ、平らになります)

また、リードがもっとも振動しやすい状態を保ってっくれる優れものです。良い状態を保つためにも、リードの管理をしていきましょう。

音色が気になるとき

 学生の人に多いのですが、リードによい音色を求めすぎている傾向があります。リードはメーカーによってカットや厚さが違うので、吹き心地や音色も違います。そのため一枚のリードで七色の音色を奏でたい!と思っても、現実上手くはいきません。

演奏するスタイルによって、少し硬め、柔らかめのリードを使う必要があります。もし、音色を変えたくなったらマウスピース、リガチャーを変えてみましょう。

もっと変化させたかったら、バレルやベルを変えましょう。これだけでも音色や吹き心地が変わります。リードだけでは根本的な音色は変わらないので、リードに全てを求めすぎないようにしましょう。(クラリネットの音色をよくするには)

まとめ

 リードの選び方は人それぞれだと思います。人によって、使っているリードメーカーも違いますし、マウスピースも違います。ですが、よいリードの共通点は同じなのでぜひ参考にしてください。

もしリードの選び方がわからなかったら、自分の感覚を信じで吹きやすいリードを探すこともありだと思います。自分が奏でたい音色、音程を意識して、高音域が下がらないものを選べばまず間違いないと思います。

ですが、リードだけに固執しすぎても、演奏に集中できなかったら意味がありません。大切なのは、自分の中の音楽と音色です。あまりリードだけにとらわれず、理想の音楽、音色を追求してみてください。

そうすれば、きっと自然とよいリードに巡り合えると思います。

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