マインドフルネスとコーヒー 大切な本番前のカフェインに注意
本番前の不安と緊張。
みなさんは大切な本番前の時間をどのように過ごしていますか?落ち着いて深呼吸をしたり、コーヒーを飲んだり、散歩したり、様々だと思います。僕は、本番前は必ずマインドフルネス瞑想をしています。瞑想をすることで、脳の前頭前野が発達し、活発になるといわれています。身体がリラックスするだけでなく、気持ちが前向きになり感情のコントロールや集中力が増します。
前頭前野とは、「ヒトをヒトたらしめる脳の最高中枢」と言われていて、集中力、記憶力、行動や感情のコントロール、物事を客観的に見る力、コミュニケーション能力などを司ります。瞑想と聞くと、なんだかスピリチュアル的で信じがたい話に聞こえますが、たくさん本も出ていますし、科学的根拠もあります。
コストパフォーマンスのよい脳トレやリラックス効果があるので、個人的にお勧めです。
今回参考にした書籍↓
・自分を操り、不安を無くす究極のマインドフルネス
著: メンタリストDaiGo 出版社: PHP研究所
・マインドフルネスストレス低減法
著:ジョン・カバットジン 翻訳:春木 豊
マインドフルネスとは
マインドフルネスとは、過去や未来ではなく「今」この瞬間に意識を向けることを言います。私たちの心は、今を生きているのに、過去の失敗だったり、未来の不安ばかり考えています。「たくさん練習したけど前の本番と同じ失敗したらどうしよう」「暗譜で演奏するけど忘れそうで不安」といった具合に、自分自身で不安やストレスを増幅させています。
マインドフルネス瞑想を行うことで、心を「今」に向けることができるようになり、落ち着きと気づき、集中力が育ちます。
やり方はとても簡単です。
マインドフルネス瞑想
- 椅子・または床に垂直に座ります
- 目を閉じ、呼吸に意識を向けます(鼻を通る息の流れや身体の動きを感じる)
- 鼻から3秒くらいゆっくりと息を吸います。そして5秒くらい鼻からゆっくり息を吐きます。(できる人は息を吸う時間、吐く時間を変えてもよいです)
- 深呼吸や呼吸のコントロールは必要ありません。自然と呼吸が入ってくるのを待つイメージで。
- 1~3を5分から10分ほど繰り返す
ポイントとしては、呼吸に意識を向けていてもどうしても気が散って雑念が出てきます。そうしたらすぐに呼吸に意識を戻すことです。呼吸→雑念→呼吸を繰り返すことで、脳の前頭前野への血流が増え、機能が高められます。
本番前に行うのもよいですが、普段の生活や練習前に行うのがお勧めです。
カフェインとカフェインレス
本題ですが、本番前の空き時間にコーヒーを飲んでリラックスしようと思っている方はいませんか?たしかにコーヒーの香りはα波を増やしリラックス効果があります。
ですが、コーヒーに含まれるカフェインには覚醒作用があります。カフェインに弱い方や、緊張しやすい方が過剰摂取すると、動機がして緊張感が高まり手などが震えやすくなります。それは、アドレナリンやコルチゾール(ストレスホルモン)といったホルモンにより、交感神経が刺激されて、心拍数が上がり、血圧が上がり筋肉が緊張するためです。
もちろん自身の体調とメンタルに相談して、カフェインを摂取すればよいと思います。
リラックスを目的とする場合は、カフェインレスのものにするとよいです。カフェインレスコーヒーなら香りによるリラックス効果はあるのでおすすめです。
余談
朝コーヒーを飲むときは起きてから90分経ってから飲むのがよいそうです。寝起きは、コルチゾール(ストレスホルモン)と呼ばれる人間の体内で生成されるホルモンが活発に活動します。このコルチゾールにより、朝は血糖値や血圧が上がり、起きる準備が整います。
このコルチゾールとカフェインは相性が悪いらしく、コルチゾールが活発に活動している時間にカフェインを摂取してしまうと、コルチゾールの分泌を抑制してしまうとか。その結果朝の目覚めが悪くなってしまうそうです。
まとめ
瞑想とコーヒーの組み合わせはとてもよいと思います。リラックスした状態で瞑想を行うことができます。ただ緊張しやすい方は、本番前はカフェインレスのものにしたほうがよいでしょう。
大事な本番前は、心も身体もリラックスした状態で、よい緊張感をもって臨みたいものです。
ぜひ参考にしてみてください。