【クラリネット】吹きにくいときの対処法
みなさんこんにちは。気温も上がり、だんだんジメジメした暑さがやってきましたね。クラリネットのようなリード楽器は湿度の影響を大きく受けます。演奏時にいつもより重たく感じませんか?
物理的には湿度が高いと水の分子が多く含まれているため、空気がたくさん振動します。そのため音の抜けがよくなるといわれています。ですが、この湿気を楽器本体や壁などが吸収し、音の反射や音に対する反応が鈍くなります。
比較的に、低音域はエネルギーが強いため湿気の影響を受けにくいといわれています。高音域は持っているエネルギー(振動エネルギー)が少ないので、空気中の水分に響きを吸い取られてしまいます。
この響きの失われている状態が、‟音の抜けが悪い(重たく感じる)”に繋がります。
「重たい」に注意
この「重たい」には注意しなければなりません。なぜなら、いつもより鳴らないと感じて、必要以上に力んでさらに楽器の響きを無くしてしまう可能性があるからです。この状態だと、なかなか音楽に集中できないだけでなく、クラリネットの上達の妨げになります。上達の近道は、常によい状態で響かせている感覚を維持することにあります。
よく響く楽器・マウスピースやリガチャー・リードがあっても、湿気が高い状態ではいつもと同じ感覚で吹くことは難しいです。
吹きにくい時の対処法
大前提として、梅雨の時期はクラリネットもリードも不安定になります。湿度も上がり、いつもと同じような感覚では吹けないということを理解しておきましょう。
1.バランス調整をしてもらう
クラリネットのタンポは気温や湿度の変化によって膨張・収縮します。不安定な梅雨の時期は特にバランスが崩れやすです。長い間調整に出していなかったり、ちょっと吹き心地が変だなと感じる方は、一度楽器屋さんで調整をしてもらいましょう。みてもらうだけで今まで悩んでいたことが解決するかもしれません。(楽器の調整/お手入れは大事)
2.吹きやすいリードで演奏する
バランス調整をしてもらって響きが整ったら、次はリードを選びます。やはりリードは重たく感じるので、少し軽め・柔らかめのリードを使いよく振動する物を選びましょう。なるべくストレスの少ないものを選び、自分の息がきちんと音にかわるものを選びましょう。
3.決して力まない
クラリネットを響かせることに最も必要な力は息の力です。不必要な力みは、呼吸に影響を与え、パフォーマンスに影響します。常に充分な呼吸をし、クラリネットを響かせることを意識して演奏するようにしましょう。
まとめ
湿気の影響により音の抜けが悪いため、いつもの感覚で吹こうとする口回りに無駄な力が入ってしまいがちです。リードを噛んでも大して音は響かないですし、かえってコントロールしづらくなってしまいます。
なので、常に吹きやすい状態を身体になじませておいて、湿度が変わっても臨機応変に対応できるようにしておきましょう。
梅雨の時期用に、少し柔らかめのリード何枚か用意しておくとよいかもしれません。
ぜひ参考にしてみてください。