【クラリネット】 上達方法

みなさんこんにちは。クラリネットは、管体に息を吹き込み、マウスピースに固定されたリードを振動させることで音が鳴ります。音域が広く、音域によって息の入れ方が若干変わります。

そのため、奏法が安定していない状態で跳躍の激しい曲を吹いたり、高音域ばかり吹いていると上達するどころか、調子を崩す原因になります。

「なかなか上達しないな・・・」

と思った方は、もしかしたら、普段の練習の仕方や練習を行う順番がよくないのかもしれません。練習の仕方や内容を変えるだけで、上達するスピードが変わります。

練習する順番を意識しよう

先ず楽器出して軽く音出し、リードを選んでから練習を始めましょう。おそらくほとんどの人が

  • ロングトーン練習レジスターキーを使ったロングトーン(呼吸)
  • スケール練習、タンギング練習(運指、発音)
  • エチュード、自身が練習している、吹奏楽又はオーケストラの曲(表現)

といった順番で練習していると思います。基礎練習で基礎を学び、奏法を整えてから曲練習を行えば、奏法が崩れることなく曲の完成度も高まり、技術も身に付きます。基本的にこの順番でしっかり練習をしていけば、自然と楽器は上達していきます。

しかし、なかには練習する時間が取れなくて、軽く音を出してから、すぐに曲の練習をしたい方もいると思います。そういう方は、曲中で使う音を使って、練習してみましょう。

例えば

  • 曲のフレーズを使った音のロングトーン練習(呼吸)
  • 曲の調性のスケール練習とタンギング練習(運指、発音)
  • ゆっくり練習から、実際に演奏するテンポで練習(表現)

といった順番で練習すると良いです。()書きした、呼吸、運指、発音、表現の順番を意識して、曲のフレーズを使って練習しましょう。そうすることで、演奏に必要な基礎を身に付けるだけでなく、曲の完成度を高めることができます。

効率よく上達するために

吹奏楽で、クラリネットを初めてまもないのに、明らかに自分のレベルに合っていない、難しいパートを吹かせたりする話を聞きます。どの楽器に共通していることですが、吹けないものは吹けません。

自分の技術と明らかにかけ離れた曲を練習するのは、奏法も安定しない上に、なかなか技術も身に付きません。曲練習は、丁寧に練習しないと吹けないくらいの曲を選ぶのがよいです。

いくら曲練習してもできるようにならない場合は、もしかすると、今の自分に合った内容ではないのかもしれません。一度相談して、吹けない部分を誰か代わりに吹いてもらったり、パートを変えてもらうなどしてもらうと良いと思います。

なぜなら、無理をして吹いても良いことなど何もないです。せっかくたくさんの音に囲まれて演奏できるのに、明らかにできないことを要求されてしまっては、本番を楽しむことができません。それに、音楽も成り立たなくなってしまいます。

技術的な観点からみても、奏法も崩れるだけでなにもいいことないので、変えてもらうのが吉です。

演奏を聴いてもらう

毎日少しずつ練習を重ねれば、確実に上達します。ですが、一番の上達の近道は誰かに自分の演奏を聴いてもらうことです。できれば、クラリネットを専門に学んでいる人が良いでしょう。百聞は一見に如かず。聴いてもらうことで、今の自分に足りないことや、演奏に必要なアイデアを掴むことができます。それに、自分の演奏を客観的に聴くことは難しいです。聴いてもらうことで自分の演奏技術、特に表現を多く学ぶことができると思います。

まとめ

誰でも最初は初心者で、いきなり楽器を吹ける人はいません。少しずつ練習を重ねることが、楽器上達の近道です。練習する順番(呼吸、運指、発音、表現)を意識して、少しずつ身に付けていきましょう。

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