緊張と上手く付き合うには ~音楽に集中する~
みなさんこんにちは。12月から3月にかけては、何かと演奏する機会が増える時期ですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。この時期は、アンサンブルコンクールがあり、中学生、高校生、大学生、職場一般など、それぞれの目標や代表に選ばれるためにしのぎを削っています。
たくさん練習をして、本番を迎えると思うのですが、やはり人前で吹くのは緊張しますよね。本番の時の軽い緊張はよいのですが、緊張しすぎてしまうと、最高のパフォーマンスを発揮できません。
本番の演奏と緊張は切っても切れないものなので、上手く付き合っていく必要があります。
そこで、本番の時の緊張と上手く付き合っていくための一つのアイデアを紹介します。
人は誰でも緊張する
緊張は取ることはできず、誰にでも起こりうる反応です。初対面の人にあいさつする時や、大勢の前で話す、人前で演奏するときなど、必ず緊張は付きまといます。
緊張は、不安や恐怖からくる警戒心から起こるもので、緊張すると筋肉がこわばり、心臓がドキドキしたり、汗をかいたりと、身体に反応があります。この状態がひどくなると、よいパフォーマンスができなくなります。
一見緊張していないように見えいる人でも、どこかに不安や恐怖を抱えています。
自分に意識を向けすぎない
本番当日。舞台裏や、人前に出るとすぐに緊張してしまうという人には、ある共通点があります。それは自分の緊張を隠そうとすることで安全な行動をしてしまうことです。
そうすると、「大事な部分でミスをしてしまうのではないか」「上手く演奏できなかったらどうしよう」「自分の音をすごい聞かれている気がする」など、自分に意識を向けすぎてしまい、その自意識が不安をさらに煽ってしまいます。その結果身体が強張り、心臓がドキドキしたり、汗をかいたりすることで、さらに緊張します。
その結果、頭の中が真っ白になったり、いつも通りのパフォーマンスができなくなり、ますます「人前に出ると緊張してしまう」という意識が強くなってしまいます。
音楽に集中する
本番の時、不安を隠そうとする自意識が、緊張を強くする原因と説明しましたが、この緊張を少しでも和らげるアイデアがあります。
それは、音楽に集中することです。
緊張を隠そうとしたり、緊張したらいけないと思わず、音楽に集中してみてください。緊張しているときは自分に意識が向いてしまい、自分の音しか聞けていない状態になりがちです。
なので、自分以外(音楽)に意識を向けて、緊張を和らげましょう。自分の楽譜や、自分の音だけに意識を向けるのではなく、目線をあげて一緒に演奏している人たちを見て、周りの音、音楽に意識を向けてみてください。
そうすることで、緊張を和らげるだけでなく、お互いに聴き合うことで、音楽やアンサンブルのクオリティを高めることができます。
まとめ
本番は誰でもよい演奏をしたいと思います。よい演奏をするためには、自分の音だけではなく、周りの音をよく聴く必要があります。これは、普段練習する時から意識しないといけないことなのです。実は、この周りの音をよく聴くという行為は、自分以外に意識を向ける行為でもあります。
よいアンサンブルほど、周りの音よく聴き、音楽に集中して、緊張と上手く付き合っていることでもあります。
本番の時にすぐに緊張してしまうという方は、普段の練習から周りの音を聴き、音楽に集中する訓練をしましょう。そうすることで、よい演奏にも繋がりますし、緊張と上手く付き合えるようになると思います。
ぜひ参考にしてみてください。