吹奏楽とブラスバンド
みなさんこんにちは。皆さんが楽器を始めたきっかけは何ですか。
僕はピアノは小さい頃から触っていましたが、初めて管楽器を触ったのは中学の吹奏楽部でした。
吹奏楽部は男子が少なくて、ホルンに男子の先輩がいるということで、ホルンを吹くことになったことを覚えています。
管楽器を始めたきっかけのほとんどは、地元の中学校の吹奏部に入ったことがきっかけだそうです。
ところで、みなさんの学校の部活動名は、吹奏楽部ですか?ブラスバンド部ですか?この違いはなんでしょう。
今回は吹奏楽とブラスバンドについてお話したいと思います。
吹奏楽って?
吹奏楽とは、演奏形態の一種で、吹奏楽器(金管楽器・木管楽器)と打楽器で構成された楽団が演奏する音楽のことです。
編成や人数など特に決まりはないため、楽団によって編成が様々です。例えば、フランスやイタリアでは、木管楽器の音色を重視した編成です。
柔らかくて明るい音色を持つ木管楽器。この編成だと、色彩感豊かで絵画のような明るい音色になります。
ですが、木管楽器は金管楽器と違い大きな音が出せません。金管楽器はパワーがあるため、木管楽器の音を簡単にかき消してしまいます。
そのため指揮者は音楽をまとめるのに一苦労します。オーストリアやドイツでは、金管楽器が多く編成することによって、全体的に硬く重たい音色になります。
中学校や高校はこの編成が多いです。
よく、吹奏楽部のことをブラスバンド部や「ブラバン」と呼ぶ人がいます。ですが、ブラスバンド部=吹奏楽部というのは、あまり適切ではありません。
ブラス・バンド(brass band)は金管楽器を主体として編成されるバンドを指します。
その中に木管楽器は含まれないので、吹奏楽とブラスバンドを混同しないようにしましょう。
吹奏楽とブラスバンドの響きの違い
同じ曲でも、演奏形態が違うだけでだいぶ印象が変わります。
この曲は吹奏楽経験者なら一度は聴いたことがある名曲中の名曲、G.ホルスト作曲「吹奏楽のための第一組曲」です。
三曲からなる組曲で第1楽章の冒頭に演奏される低音楽器の主題が、各楽章形を変えて現れます。
第1楽章では、各パートが順番に入り、響きの変化がわかりやすいと思います。
吹奏楽編とブラスバンド編を聴き比べてみてください。
<吹奏楽編>
<ブラスバンド編>
吹奏楽の魅力
日本の吹奏楽人口は120万人を超えるそうです。多くの人を魅了する吹奏楽。みなさんは「吹奏楽」の魅力は何だと思いますか?
吹奏楽はいろんなジャンルの曲を演奏することができます。オーケストラの曲を編曲したクラシック作品、吹奏楽のために作曲された吹奏楽オリジナル作品、J-POPやジャズ、演歌、民謡など様々な曲が編曲されています。
「吹奏楽」がみなさんに愛される理由は、吹奏楽のサウンドに惹かれたことはもちろん、みんなで一つの音楽を創り上げる喜びがあることが愛される理由の一つだと思います。
できない部分をひたすら練習したり、仲間たちと切磋琢磨しながらアンサンブルしたり、上手く吹けなくて指揮者の先生に怒られたり・・・。
ようやく曲が完成し、いよいよ本番。
緊張する中、上手く演奏できたり、できなかったりして、それでもお客さんからたくさんの拍手をもらって、一つの音楽を仲間たちと共に創り上げる喜びを知るのです。
達成感や感動。日本の「吹奏楽」が愛され続けている理由なのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか。吹奏楽とブラスバンドの違いはわかりましたか。
同じ曲を演奏しても、団体や編成、指揮者によって曲の解釈が違うので、聴き比べてみるのも面白いと思います。
聴き比べることで、その曲の新しい魅力をみつけることができたり、好きな楽団のサウンドを見つけたりと、いろいろ勉強になります。
ぜひ聴き比べてみてください。