【クラリネット】リードはミスしません!リードミスをなくすには
みなさんこんにちは!クラリネットの宿命リードミス。油断しているとついついやってしまいますよね。
吹奏楽やオーケストラなどでやってしまうと、とても目立つし指揮者や一緒に演奏している方の視線が・・・
今回は、リードミスが起こる原因とその対策方法を解説していきたいと思います。
リードミスとは
クラリネットの「キャー」といった音。とても目立ちますよね。
僕たちは「キャー」や「キー」といった高い音が鳴ってしまう現象をリードミスと呼んでいます。
リードミスとは、演奏中に不用意な倍音がでる現象のことを言います。
この現象は奏法とセッティングの問題からなるミストーンです。
なのに、僕たちはこのミストーンを「リードミス」と呼び、責任をリードに押し付けてしまっているわけです・・・
某大学の先生は
リードはミスしませんよ
と口癖のように学生たちに言っていました。
この責任問題はさておき、リードミスが起こる主な原因は
- リードを噛みすぎている
- 息のスピードを上げすぎている
- セッティングに問題がある
この3つが主な原因です。
リードミス対策!
クラリネットを始めたばかりの方が特に悩むリードミスですが、意外と簡単な方法でミスを減らすことができます。
1.楽器を調整に出す
まずはここからです。どんな名手でも、トーンホールがきちんと塞がっていない、上下管のバランスが悪い楽器では演奏できません。一度自分の楽器をチェックしましょう。
2.自分に合ったマウスピース、リードで演奏する
マウスピースに対して硬すぎるリードを使っていたり、逆に柔らかすぎるリードを使っている人が多くみられます。
どの楽器にも共通していることなのですが、自然に呼吸をして、自然に息を吹き込めば楽器は鳴るようにできています。
この自然なバランスを極力崩さない用に、自分に合ったマウスピースとリードを選んでいきましょう。
そうすることにより楽に演奏できるので、リードの噛みすぎを防ぐことができます。参考にしてみてください→(クラリネットマウスピースモデルリスト)
3.リードをつける位置を確認する
リードをつける位置が高すぎたり、曲がっていたりしませんか?
リードをつける位置だけでも、音色、音程、吹き心地に影響します。例えば、髪の毛一本分リードを上に付けることで、口の中に入るリードの面積が増え、響きと抵抗感が増えます。ですが、響きが増えるということは、倍音が増えるということ。豊かな音色にはなりますが、リードミスの確立が高くなります。
逆に、リードを少し下に付けると、口の中に入るリードの面積が減り、響きと抵抗感が軽くなります。倍音が少なくなり抵抗感が減るので、一見楽に演奏できるイメージが沸きますよね。ですが、息を入れたときに音が詰まりやすくなり、高音域の音程がぶら下がりやすくなります。
リードにより多少は異なりますが、自然に演奏しやすい位置に取り付けるようにしましょう。
4.リガチャーを正しく装着する
リガチャーを正しく装着できていますか?たまにリガチャーを逆にはめている人をみかけます。
リガチャーが曲がっていたり、逆に締めていたりすると、リガチャーの圧がリードに均等にかからないため、リードが浮いてしまいます。
リードの振動を妨げてしまうので、正しく装着しましょう。
リードミスをなくす練習
適した息の量とスピードで演奏すれば、リードミスは起きません。
自然な奏法を身に着けるためにはレジスターキーを使ったロングトーン練習が効果的です。
クラリネットを鳴らせるようになりますし、音質もよくなります。
自分が思う一番よい音で練習しましょう。(詳しくはこちら)
リードミス小話
なぜクラリネットのリードミスがほかの管楽器より目立つがご存知ですか?
それは、クラリネットがほかの楽器とは違う閉管楽器だからなんです。
クラリネットは構造上奇数の倍音しかならない特性があります。
フルートやサックスなどがリードミスしても、オクターブ上の倍音が鳴るため、音が溶け込みやすく、合奏などではばれにくいです。
しかし、クラリネットは偶数倍音が鳴らないため、リードミスをした際に、12度上の音が鳴ります。
そのためとても目立ってしまうのです。
まとめ
いかがでしたか。
初心者の方に多いのですが、マウスピースの状態が悪かったり、マウスピースに対してとんでもなく硬いリードや、柔らかすぎるリードをつかって演奏していたりします。
始めに、マウスピースの状態を確認しましょう。
古すぎるマウスピースを使っていませんか?マウスピースにも寿命はあります。
マウスピースに適したリードで、自分が吹きやすいと思う仕掛けで演奏するようにしましょう。
上記のリードでの演奏は、噛みすぎの原因になります。(そもそもどんなマウスピース、リードを選べばいいかわからないですよね・・・)
マウスピースは音色や吹き心地に大きく影響するので初心者の方は、クラリネットを演奏できる講師の先生に選んでもらうと安心です。
自然に演奏できる仕掛けにしたり、リードの位置、リガチャーの締め具合を変えるだけでもリードミスを減らすことができます。
とはいえリードミスを怖がっているばかりでは、良い演奏には繋がりません。あまり委縮せず伸び伸び演奏するのが一番よいリードミス対策なのではないでしょうか。
是非参考にしてみてください。