【クラリネット】スケール練習を制する者は音楽を制す!スケール練習法! 

スケール練習方法

今回はCメジャー(ハ長調)を使ってみたいと思います。

スケール練習を制する者は音楽を制す!スケール練習法!  C dur スケール

・ゆっくり正確に!自分の音をよく聞きながら練習する

  初めは♩=60のテンポで始めてみましょう。 自分が出せる一番きれいな音色で、音をよく聞きながら練習しましょう。

スラーで演奏して音がきれいにつながっているか、息の入れ方に注意しましょう。音量や音色など、始めから終わりまで鳴りむらのないように吹きましょう。

・いろいろなリズムバリエーションで柔軟性を高める

スケール練習を制する者は音楽を制す!スケール練習法!  スケールリズム練習

きれいにスラーで演奏できるようになったら、リズムを変えていろいろなパターンで練習しましょう。

こうすることで、より正確に指を動かせるようになります。それだけでなく、リズム感も養うことができます。

このとき8分音符と16分音符の息の入れ方に注意しましょう。表現することを忘れないようにしましょう。

・いろいろなアーティキュレーションで表情をつける

スケール練習を制する者は音楽を制す!スケール練習法!  スケール アーティキュレーション

 スラーで正確に吹けるようになったら、スラーの位置を変えたり、スタッカートをつけるなどして、アーティキュレーションを変えて練習しましょう。

いろいろなアーティキュレーションの練習をすることで、舌が柔軟になり、音と音のつながりに様々な表情を付けることができるようになります。

タンギングの練習にもなるのでたくさん練習しましょう。上手く発音できないときは、きちんと指が動いているか確認しましょう。

上手くいかない原因のほとんどは、指が変わる前に舌がリードに触れてしまい、指と息がかみ合っていないからです。

発音の仕方に問題がなければ、指の動きに問題があります。そのようなときは、テンポを落として、ゆっくり練習しましょう。

おすすめ教本

【初心者・中級者】 
スケール・フォー・クラリネット/アイヒラー

スケール練習を制する者は音楽を制す!スケール練習法!  アイヒラースケール

クラリネットのスケール本といったらこの緑の本になります。最初のページに7つのアーティキュレーションの練習パターンが書いてあります。

この練習がとても効果的なので、ぜひ試してみてください。少し音域が高くてまだ吹けないなと思ったら、吹けない部分を削っても問題ありません。

将来的に吹けるように少しずつ練習していきましょう。

【上級者】
音階と運指/横川晴児

Amazon.co.jp: 横川晴児 : 音階と運指 (クラリネット教則本) ルデュック出版: 楽器


この教則本は、僕の先生の横川晴児先生が書かれた教本です。特徴は、クラリネットのまで最低音から最高音のドまで網羅していて、アーティキュレーション、リズムの練習パターンが多いことです。

この教則本の巻末には運指表がのっていて、変え指だけでなく微分音(※1)の運指も載っています。

おそらく、この教則本をマスターするころにはどんな曲でも演奏できる技術力が身に付いてるはずです。

和声的短音階と旋律的短音階も書かれていて非常にためになります。

※1・・・半音よりさらにこまかく分けられた音程。半分を半分に割った四分音、半音を三分の一に割った六分音、四分音を半分に割った八分音などがある。記号であらわすと↓

Microtone.png   出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』              

 

まとめ

スケール練習を制する者は音楽を制す!

というのは、あながち間違っていないと思っています。

 僕がクラリネットを始めた高校生のころ、ロングトーン練習はもちろんですが、スケール練習を毎日毎日していました。

音楽科の高校だったこともあり、周りの人たちは僕の何倍も上手でした。初心者だった僕は、早く追い付きたい一心でアイヒラーのスケールをひたすら練習しました。
 
 そうした生活を一年続けたところ、全調のスケール、アルペジオを暗譜で演奏できるようになっていました。

そのおかげか、初見が利くようになり、いろいろな練習曲(エチュード)や作品をたくさん演奏できるようになりました。

できることが増え、毎日の練習がもっと楽しくなりましたし、演奏技術があがったおかげで、音楽に集中できるようになりました。

基礎練習が嫌いな人は多いと思います。(僕は大好きで、スケール、アルペジオ練習で1時間くらいしてます。)

ですが、どんなにいい音楽のイメージがあっても、その曲を演奏するための技術がなければ表現することはできません。

また、技術的な部分で精一杯になってしまい音楽に集中することができなくなります。

 練習を積み重ねることで、確実に技術が身に付きます。基礎練習といって毛嫌いせず、こつこつ練習していきましょう!

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