【クラリネット】スケール練習を制する者は音楽を制す!スケール練習法!
みなさんこんにちは。最近の調子はいかがでしょうか?基礎練習はちゃんとしていますか?基礎練習は自分の調子を整えることもできますし、練習を積めば積むほど楽器を自由にコントロールすることができるようになります。
もしかしたら、楽器の上達する一番の近道かもしれません。やはり自由に演奏したいですよね!今回は楽器を演奏するのに欠かせない基礎練習、スケール練習について取り上げたいと思います。
スケール(音階)とは
スケール(音階)とは、おそらく楽器を始めて最初に覚えるであろう「ド レ ミ ファ ソ ラ シ 」といった、1オクターブ内の音を順番に並べたものです。
クラシック音楽だけに限らず、「ド レ ミ ファ ソ ラ シ 」といった七音音階は西洋音楽の根本的な原理となっています。
ピアノでいえば、黒鍵がないミとファ、シとドの間には半音の差があります。隣り合う白鍵と黒鍵の間にも半音の差があります。
1オクターブは七音音階であり、半音単位だと12個の音があることになります。
この7つと12の相対的な高低の関係を音律と呼びます。(音律の話はまた今度)
スケールは音の並べ方によって読み方が変わります。
・メジャースケール(長音階)
「ド レ ミ ファ ソ ラ シ」この順番で並ぶ音階をメジャースケール(長音階)といいます。この並べ方は「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」なっています。
・ナチュラルマイナースケール(自然的短音階)
「ド レ ミ♭ ファ ソ ラ♭ シ♭」この順番で並ぶ音階をナチュラルマイナースケール(自然的短音階)といいます。
この音階は吹いてみるとわかるのですが、ドの音に戻るときに違和感があると思います。
この違和感を解決しているスケールがハーモニックスケール(和声的短音階)です。
第七音(ここでは シ♭ の音)を半音上げることで、すっきり ド の音に戻ることができます。
調性音楽において主音から数えて七番目の音のことを導音といいます。
導音は半音進行して主音や調整上重要な音に導く音です。
メジャースケールも第七音から主音に行く際、半音進行になっています。
スケール練習の目的
みなさんはスケールをどのような目的で練習していますか?指を速く動かせるようにする練習だと勘違いしていませんか?
確かに速く動かせるようになるのは間違いではないです。しかし、スケール練習の効果はそれだけではありません。
なんと、スケール練習をすることで、リズム感、調性感、和声感といった音楽をするうえで必要不可欠な要素を養うことができます。
スケール練習をするときは、指を正確に動かすこと、息をどのように入れるかを常に意識する必要があります。
息と指が合えば、スラーがきれいにつながるようになりますし、いろいろなアーティキュレーションを簡単に演奏できるようになります。
スケール練習の効果を理解し、目的をもって練習することが大切です。
- 指を正確に動かせるようになる
- 音の連結がスムーズになる。(スラーがきれいにつながる)
- 調性感、和声感、リズム感が身に付く
- 音楽表現が容易になる(息が歌うようになる)